北海道時代、全女の大会を頻繁に観戦していた星ハム子。
堀田祐美子の大ファンで、顔なじみでもありました。
プロレスラーになるという夢を捨て切れずに逆単身赴任、アイスリボンでデビューしたハム子が憧れの堀田と初めて遭遇したのが
2009年5月4日、板橋グリーンホール大会。この時点でファン歴は14年を数えていました。
いきなりシングルマッチでの対決は全く歯が立たないまま、掌底で終わってしまいます。試合時間、4分5秒。
「私はお前がプロレスラーになると言った時、何寝ぼけてるのと思った。今でも認めない。
でも、お前がプロレスをやるのは勝手だよ。でも、努力ってみんなにも言えることなんだよ。
努力すれば必ず何か得る事ができる。私が言った事が100%正しいか分からない。ただ、全女の
プロレス、私の試合見たお前がここで一番になった時に私はお前のプロレスを認めて あげるよ」
試合後、堀田さんがハム子に語った言葉は厳しくも慈愛に満ちていました。
2度目の対決は2012年の大晦日、後楽園ホール。この日のハム子の気迫は凄まじいものがありました。何ていい顔で闘うんだ!
「お前みたいな執念深い奴は初めてだよ。最後の執念、未体験だよ。これからもっと暴走・星ハム子と
してやれ。私が絶対に保証する」
「最後の執念」とは、終了間際に何度も何度もトライした押さえ込みを指します。かくして、星ハム子は堀田祐美子の上でゴングを聞きます。
15分時間切れ!
堀田さんが最後に手渡した暴走軍のTシャツは、ハム子を認めた印でした。