Vol.45では同じ試合の場外エスケープのところまで書きました。ここまでにしていたのは、以降は藤本つかさ側で書こうと思っていたからです。
ビーナスシュートを食らった松本都がゴロゴロと回転しながらリング下へと落ちる。
「バン!」
藤本つかさは、マットを叩きました。
場内は大きなどよめきとエースコール。
場外に追って観客席に都をスルーし、リングに戻ると場外の都へのスライディングキック。
それでも都は這い上がってきた。
右の写真はこの状況で撮ったもの。腰に手を当てた藤本の体勢と表情が、「やられた・・・」と語っているかのように見えました。
ミサイルキックをかわした都がみやここクラッチ。
キックアウトされると即座にローリングしてもう一発。
アイスリボン史上に残る大アップセットは、こうして完成しました。
試合終了後、マッスルビーナスプロデュース大会を締める3人。
晴れやかな顔の松本都と志田光の横で、藤本つかさは一人泣いてたな・・・