さて、ハルヒである。
昨年2月の我闘姑娘第2回興行でデビューしたのち、破竹の黒星を重ねてき
た春日萌花。
本当に、負け続けた一年だった。
そして今日。ときあたかも1周年、加えて初のタイトルマッチ。
「時は来た!」
橋本真也であれば、テレビカメラの前でそう叫ぶに違いない。
対する相手は、あいか。
先のNEO板橋大会にて、元気美佐江からベルトを奪ったチャンピオン。
すでに春日相手に2度防衛を果たしてはいるが、試合としての防衛戦は今日が初めてだ。
コールを受けベルトを高々と掲げる姿には、早くも風格が感じられる。
いったいどんな試合になるのだろう・・・
そう思いながらゴングの音を聞いた瞬間、試合が激しく動き出した。
いきなりベイダーアタックを仕掛けてかわされる春日、
ジャーマンに行こうとして振りほどかれるあいか。
互いの技が一度ずつ不発に終わったのち、
再度バックを取ったあいかが放ったのは、”あの”ジャーマンスープレックス。
我闘姑娘第6回興行のボーナストラックで、春日を葬った衝撃の技。
んが!しかし!
その時、自分がいた側にはビデオ撮りのあんちゃんが立ちふさがっていた。
見、見えねえ〜〜!
なんとか体をひねったものの、写真はこれが精一杯。
カウント3。
お。
終わっちゃった(^_^;
「負けた奴はとっとと帰れよ!」
勝者が敗者に対し、強烈な一言を告げる。
呆然と見上げる春日。
あいかは春日を足蹴にし、リング下に蹴り落とした。
「今のじゃ全然試合した気にならないんですけど」
次の試合にも出たいとのアピールを受けた池須代表が答える。
「そのベルト賭けますか?賭けるんだったら第3試合出場を認めましょう」
池須さん・・・間違ってるよ・・・
試合には自動的にベルト賭けられるのがアイアンマンなの!
「これからは私たちの世代が我闘姑娘を引っ張ります」
いやはや、参りました。
一方の春日。状況的に言ってこの日の初勝利を予想していた人は多いと思、
うし、自分もそう思っていた。これって実は結構重要なポイント。すなわち、
すれっからしのプロレスファンの予想を軽やかにかわし続けるあたりが、
春日の魅力の一つでもあるのだよなあ。
でも、負け続けていい訳がない。
次は勝て。
勝つんだハルヒ!
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