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我闘姑娘シーズン2 「プロレス少女たちの野望Vol.3」
第4話 両立


2005年8月28日以来のシングル対決となった両者の試合は、春日のヘッド
ロックでスタートした。
零がロープに振り、戻ってきたところで体当たり合戦。











続いて零はドロップキックを放つが、春日はすっくと身を起こして
身構える。

場内から、おおおぉという歎声。
何かしら、普段の春日の試合とは趣の違いを感じる。




ひょっとすると、いけちゃうかもです☆




春日は手四つを要求する。
両者の両腕に力がこもる。












この合戦は零に軍配。

零は続けてコーナーに春日の頭をぶつけ、倒れた春日の頭を両足で
挟みつけ、何度もジャンプしてこすっていく。










コーナーに追い込まれた春日。













反撃は、お嬢様固めIIIから始まった。
続けて、異なるバリエーションに移行。












これはIなのか、IIなのか?と、思っていたのだが。

風の噂で、こういう話を聞いた。

  「お嬢様固めは、腕ではなく足」   何と( ̄口 ̄;)

つまり、「足がお嬢様の形をしていないものは、たとえ腕を極めていても
お嬢様固めではない」
ということらしい。
お嬢様の形・・・たぶん、





こういうのが「お嬢様の足の形」なのだろう。
(※写真は2006/1/6 THE WOMAN Vol.1 高橋李佳戦より)

なんというか、優雅に足組みしているようなカタチ。
となると、上の写真はお嬢様固めの範疇には入らないということになる。



技の名前、わからないですぅo(T□T)o





この名前の分からない技を逃れた零は、春日をコーナーに詰め、
そして乗せた。

距離を取って突進していく零。
春日危ない!









起きた(☆o☆)

このシーンくらいしか撮っていないのが非常に残念なのだが、この試合の
春日は実に判断よく、零の攻撃をかいくぐっていた。
そう、試合前の抱負をきちんと実践していたのだ。
いわゆる「技を受けない」タイプの選手はえてしてファンに批判されるが、
これとは似て非なるもの。どこで線引きするかの基準はないが・・・
一言で言えば、「芸になっているかそうでないか」というところか。
春日の軽やかなかわし方は、立派な芸になっていた。




春日に感化されたかのように零も呼応する。
エプロンに立った零に対して春日が顔面あたりにパンチ。
ひょこっとかわす零。
ならばと膝あたりに一発。
飛んでかわす零。
何か、「春日の試合」になってきた感じだ。

フロントからスリーパーを極められた春日は、次第にぐったり。
レフェリーが春日の右腕を持ち上げる。
ストン。




もう一度持ち上げた。
ストン。

3度目。


ググッ!
春日の右腕に、ぎりぎりで命が吹き返った。言わば、ハルヒアップ!






そして、逆さ押さえ込みを巡る攻防。













それこそ何千回と見ている技だが、
これほど力の入った攻防を俺は知らない。
たとえ見慣れた技であっても、熱の入れ方一つで強い印象を与えることが
できるという好例だと思う。

目から鱗が落ちた。








攻勢に転じる春日。
ランニングボディアタックの連打、飛びつきで胴を挟んでの回転エビ、
ベイダーアタックの3連発、コーナー2段目からのボディプレス。
ボディスラムからその場飛び、或いはちょい走りボディプレス。
1発、2発、3発...
「終わりー!」
4発。

しかし、零はブリッジでクリア。





前回の興行での夏樹にインスパイアされたのか、その体勢を解かない零。
春日がぽこぽこパンチを打ってもストンピングを入れても橋は崩れない。
スックと逆回しブリッジで立った零は反撃に。
ドロップキック、キャンドル。ムーンサルトは春日がかわす。










ライムライト。

返されるとコルバタ。











続いてもう一発。


違った!

回転はせずにそのままの体勢でどすんと落下。
「ヒップドロップのもうちょっと足側よりのやつ」
とでも説明すればいいのだろうか。
新技?( ̄口 ̄;)

たぶん回転のし損ねだろうなあ(^_^;



すっくとコーナーに立った。




おお!
トップから飛んだことあったっけ?







そのまま飛ぶのではなく、いったん身を低くした後に飛んだ春日。
その屈みにはどおゆう意味があるのだろう(^_^;??


ちなみにこれは、「ダイバープレス(アタックだったかも)」とかいう
技らしい。
奥が深い・・・







スリー!!!


女子の試合ではよく見るポーズだが、春日ほどこのポーズに切実な
思いのこもる選手はそうはいまい。









だが、その思いは今日も報われなかった。
零のジャーマン。



勝負が決まった後、不満げな表情を見せた春日は、スタスタと自分の
コーナーに歩いていく。
なんだ?






装着(^_^;
まさに「萌え系の矜持」を見た思いがする。


今日の試合は、今まで見てきた中で春日のベストマッチ。それにしても
春日の試合は面白い。はずれがない。何故なのだろう・・・
必ず試合試合にその試合特有の”色”が着いているからのような気がする。
「キャラが立つ」というマンガ用語を借りるならば、「試合が立っている」のだ。
正直、今までは萌えと勝利の両立は不可能なのではないかと考えていた。
今日の試合は、その取っ掛かりが見えた試合。だから、「ベスト」。
トンネルを抜けるのは、もうすぐ。きっと、もうすぐ。



      3.シングルマッチ20分1本勝負
       ○零(9分39秒、ジャーマンSH)春日萌花×




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