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我闘姑娘シーズン2 「プロレス少女たちの野望Vol.3」
第7話 勝利



メインは、ロープワーク&ドロップキック選手権で優勝したご褒美として
あいかが訴えた試合出場が認められ、2対3のハンディキャップマッチ
となった。
これによって昭和vs平成の色合いが、より鮮明に浮き出る事に(^_^;



平成組の、握手直後の奇襲で試合開始。





腕の取り合いを展開する石井と高橋。
替わった希月は首投げの連発からコーナーに振ってのエルボー。

石井がタッチ。
さくらはまたもボディスラムだ。
第1試合のダメージが残っているのか、希月は投げられた後、
腰に手を当てている。







あいかのボディスラム。

何故こんなに易々と投げ切る事が出来るのだろう。


そういえば引越しの時に女の人が来て、自分が地上10cmほど持ち上げ
るのがやっとだったオイルヒーターを、ひょいと腰の位置まで差し上げて
タッタッタと運ぶ姿を見てたまげた事があった。
きっとどちらにもコツがあるのだろうなあ。





倒れている相手に希月がエルボー。


肘が体の内側に入っているので、こじんまりとした印象を受ける。
ガッと外側に大きく開いて打ち下ろしてほしいと思う。
その方がダイナミックに見えるし。
女子でそういう打ち方してる選手ってなかなかいないけどね。







高橋が石井をサソリに捕らえる。


ということは、シャッターチャンスということだ。










思った通り、希月とあいかがやってきた。













でも視線は全員あっちの方(T_T)

これはどこを見ていたのだろう?











決めポーズ!


こういう写真が撮れると、やっぱり正面側で撮るべきだよなあと思う。
もちろん必ず正面側にポーズ取るとは限らないけれど、確率は高いよね。









四つんばいになった希月を踏み台にして、あいかがボディアタックを
決める。

あいかには毎度驚かされるが、この試合でもさんざん唸らされた。
”タッグマッチの文法”みたいなものを、すっかり普通に身につけてしまって
いるなという印象。試合の流れを切ることはないし機転はきくし、そこら辺
の若手選手よりよっぽどうまい。

運動神経や反射神経の良さもあるのだろうけれど、かなり試合を見ても
いるのではないかな。そうでないと、なかなかこうは動けないと思う。




りーちゃんのミサイルキック。
高橋の試合はもうすっかり安心して見ていられる感じだ。

来年3月で中学卒業。
そこでやっとスタートラインに立つのが普通だというのに。
いや、最近は15で入門する人はほとんどいないから、いかに高橋が
「先行」しているかが分かる。







新木場でも見せた、希月の多重式セントーン。
石井を投げ、そこにさくらを落としてからの一発だ。
本当に、第1試合終了の時点ではメインは無理なのではないかと思って
いた。よくここまで回復したなあ。


俺には、無理です。
体はもちろんのこと、
何よりその前に心が折れてます。
レスラーって凄いね。




戦況は場外へ。


高橋が舞う。













あいかが飛ぶ。










リングに戻るとダイビングヒップドロップ。













さくらのボディプレスと石井のセントーンの連続ダイブ技、続いて石井の
ボディアタックを連続してを希月が喰らうが、あいかが石井をジャーマン
で投げる。
続いて高橋がさくらに逆打ち。










いつ見ても見事なバランスのローリングヒップ。


「バランス」という言葉でいつも思い出すのが、昔武道館で見たダニー・
スパイビーvsスティング。
この試合でスティングが放った、鉄柱越しのトペは素晴らしかった。
マッチョな体躯が寸分の狂いもなく舞う様は、壮観の一語に尽きた。
それに対してスパイビーの、なんというドタドタした動きであることよ(^_^;
すなわち、「バランス」対「アンバランス」の典型的な試合だったわけです。

バランス感はレスラーの武器だね、絶対。



そして。
希月が、コーナーに上った。


何をやるんだろう?
コーナーからの希月の技って見た事ないような気がする。



旋回式ダイビングボディプレス!!




「真夏の夜の武道館」

1996年8月に開催された、ワンデータッグトーナメント。
決勝戦をこの技で取り、”ニュー・ヒロイン”となった久住智子を思い出した。


カウント3。
我闘姑娘にも、ニュー・ヒロインが誕生した。
希月あおいが、メインを取った!!





3つを聞くやいなや、高橋に飛び込んだ希月。


希月はもちろん、高橋の顔もくしゃくしゃだ。



あいかの顔は見えなかったが、
おそらく冷静な表情だったのであろうと推測する(^_^;





物凄い重圧だったと思う。
メインということに加え、セミ試合後の重苦しい雰囲気は、プレッシャーに
更なる拍車を掛ける事になったはずだ。


勝った。
乗り越えて、勝った。

重圧も、怪我も、試合に出れない日々も、練習で叱られ泣いた日も。
それらの全てを乗り越えた。そして、勝った。
単に3つを取ったというだけではない、様々な価値のある「勝利」。



おそらく、場内の誰もが望んでいた結末だったことだろう。
そして、対戦相手ではあるのだけれど、ある意味誰よりもこの結果を望んで
いたのは、メインに平成組を抜擢したさくらえみだったに違いない。





セミ後の雰囲気は、もうどこにもなかった。
そして、最高のエンディングが始まった。




            5.タッグマッチ45分1本勝負
            ○希月あおい&高橋李佳&あいか
              (13分22秒、旋回式ダイビングボディプレス)
                    さくらえみ&石井美紀×



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