最終試験をパスし、めでたくデビュー戦を迎えることになった聖菜。
そのデビュー戦は、いきなりのタイトルマッチとなった。
ここで、我闘姑娘興行でデビューした選手を数えてみよう。
高橋李佳、春日萌花、希月あおい、
あいか、ひなた、きのこ、
石井美紀、早乙女未来、ひかり。
聖菜で10人目ということになる(夏樹☆ヘッドと流華は除く)。
うーん。改めて凄い数字だな。
入場するやベルトを掲げるチャンピオン、ひかり。
試合はいたってオーソドックスな展開から始まった。
ひかりがリストロックを見せれば、聖菜はヘッドロックで対抗する。
そして聖菜はスタンドの状態でフロントからネックを取り、そのまま体を
回転させてこの体勢に移行する。
いいなあ。こういう動きは大好き。
「基本のプロレス」とは何か。
「怪我をしないプロレス」とは何か。
小学生どうし、しかも一人はデビュー戦。
実はこの試合、さくらえみの考えが如実に現れる試合なのだと思う。
サーフボードストレッチを先に仕掛けたのは聖菜。
そこからボディシザースの体勢になったところをひかりは
「膝を肘でぐりぐり」で脱出、片足をロメロ・スペシャルのように
フックしてのサーフボードでお返し。
試合は徐々にハレ感のある攻防に移っていく。
聖菜のドロップキック、ボディスラム。
ひかりのはりきりキック。
フォールをブリッジで返す聖菜。
続くは対新人の定番、逆エビ固め。
ロープに逃れようとするところをセンターで極め直すあたり、
王者らしい落ち着いた試合運びだ。
そして次の瞬間、王者の一言に我々は驚きの声を上げることになる。
「カミカゼ〜!!」
えええっ!!??
宣言された通り、それはリッキー・フジの得意技「カミカゼ」だった。
なんてシブい技の選択なんだ!
選んだのは元・同僚たるさくらえみなのか、それともひかり本人なのか。
本人だったら凄いな。一度観戦歴を聞いてみたいものだ(^_^;
さすがにこれは聖菜返せず。最後の最後でこの意外性・・・参りました。
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