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我闘姑娘シーズン2 「プロレス少女たちの野望Vol.5」
第5話 右腕              


市井舞の退団が決定し、シングル対決を激しく主張した春日。
結局希望は通らず、組まれたのは春日の主張をかなり辛辣な
言葉で批判したさくらだった。
我闘姑娘のリングで市井と戦うためには、この試合に勝つしかない。


ニューコスチューム。
やっぱりリングシューズはいいな。
いかにもレスラー!という感じがして。
我闘姑娘で着用しているのがさくらだけだったので、
他にも誰か履かないかなあとずっと思ってた。



エルボーの打ち合いからリストを取った春日。
体を入れ替えるもすぐに元の体勢に戻す春日に、
さくらは苦笑いの表情を浮かべる。











続いてフルネルソン。
さくらの表情が厳しくなる。


手四つの攻防はさくらが制し、春日はブリッジの態勢へ。









その後ドロップキックを放つも、直後に裏アキレスに捉えられてしまう。
続いてトーホールドへ移行。
このあたりは理詰めの足攻めだ。

コーナーに春日を振ってのヒップドロップは、いつもながらの説得力。

今度は狙いを腕に転換していく。
アームドラッグで投げ、腕を固める。
そして次に繰り出したのは・・・





摩擦熱攻撃!

コーナーの端で春日の左腕をロープに絡め、
そのままズリズリと中央付近まで押し込んでいく。
いやだ!
これは受けたくないな。








春日の反撃は、お嬢様固めIIIから。
続いておんぶ式。

逃れたさくらはボディに膝蹴り連打した後、バックブリーカー。
強烈な水平チョップを挟んで逆エビへ。









足、
腕、
上体、
腰。

じわじわと、順を追って春日の体力を奪いにかかるさくら。

逆エビにはかなり長い間捕えられてしまう。






ようやくロープまで這ってブレイクとなったものの、
今度はキャメルクラッチが待っていた。
しかしこの写真のさくら表情の・・・
何と憎たらしいことよ(^_^;

カンパーナ、ドラゴンスリーパー。
攻撃を受け続けた春日だったが、ようやく攻めに転じた。
フットスタンプで踏みつけた後、
ストン!と尻餅状に落下。





これは可愛い攻撃だったなぁ。

とは言っても、50キロの重みが腹部に加わるのだから、
痛くないわけがない。
さくらはご覧の表情に。


ハルヒーアタック、ボディアタック、コーナーからのコルバタ。
しかし、次がまずかった。





コーナーに向かって上り始めるも、すでにさくらは起き上がって
背後に立っている。すかさず肩車の体勢を取ったさくら。
しかし・・・

ミラクル〜!!


何Σ( ̄口 ̄;)
今のはひょっとしてミステリオ・ラナ?
それも物凄く易々とやってのけたように見えた。



両者力のこもった逆さ押さえ込みの主導権争い、
そこから脇固めにもっていったさくら。
腰へのストンピング、風車式バックブリーカー。
再度流れがさくらに傾いてきたと思ったものの、
今度はコーナーに上ろうとしたさくらを春日が捕らえた。
背中合わせの体勢になり、そのまま持ち上げてリング中央へ
運んでいく。

オ〜ッ!

春日の意外な力技にどよめく場内。



誰もがそのままマットに叩きつけるシーンを思い浮かべただろう。

しかし、違った。
さくらを着地させるや、逆さ押さえ込み!

これは春日の面目躍如のシーンだった。
そのまま落とした方が効き目は何倍もあっただろう。
だが、スプラッシュ・マウンテンのような技は春日に、
そして我闘姑娘には似つかわしくない。
もしも決まっていたら、複雑な気分になっただろうな。




いよいよ、フィニッシュに向かい始めている・・・
攻防がどうこうではない。何となく空気がそう感じられるのだ。


さくらはカウンターのトラースキックからミサイルキックを連打。
雪崩式の体勢は春日が阻止し、逆さ押さえ込みからクラッチへ。

張り手、水平チョップ、そのたびに






ア〜〜!!!

と絶叫する春日。




そして、時は来た。





腕と足を同時に固める。


バン、
バン、
バン!




遂に、3つめの音を聞いた。



ハルヒ!ハルヒ!


場内にハルヒコールがこだまする。





春日の胸中に浮かんだのは、どんな思いだったのだろう。













初めて勝てた嬉しさか。
それとも、
市井と最後に戦えるという喜びか。











初めて掲げられた右腕。


だが、浸ってばかりはいられないのだ。




さあ、自らが掴んだ、メインへ。





    5.シングルマッチ20分1本勝負
       ×さくらえみ(14分10秒、お嬢様クラッチ)春日萌花○





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