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 10年のあゆみ・元川恵美編 その16 
 2001年7月20日、後楽園ホール 飛鳥・春山vs京子・元川 








 2月21日に中山がFMWを退団、ただ一人の所属選手となった元川。 
 その結果、試合は全て外部から選手を招聘する形で行われるよう 
 になりました。そしてこの日、最大の大物を迎え撃つことになります。 
 ライオネス飛鳥。                  
 言わずと知れたクラッシュギャルズの一人であり、復帰後も各団体 
 で存在感を示し続ける、リビング・レジェンドと称するに相応しい選手。
 入場シーンは圧巻でした。歓声の大きさもさることながら、一瞬にし 
 て場内の空気がビシッと締まる感覚は、かつて一度も経験したこと 
 がないようなもの。 

 元川、凄い受けでした。キャメルクラッチに捉えられてのサッカーボー
 ルキック、テーブルにぶつけられてのラリアット。下敷きになった状態
 でのフットスタンプ、ライガーボム。
 最後は、タワーハッカーでのピンフォール負け。 

 元川の飛鳥に対して放ったニャンニャンプレスは良かった!試合後
 に「あれは効いた」と言わしめた一撃です。 
  
        

 あと特筆すべきは、スリーパー。執拗に仕掛けていったそれは、戦力
 に値すると思わせるのに充分でした。 
 そして、マイク。 

 「FMW女子の灯は、私が消さない!」 

 「よく言った!」そう叫びました。ずっと待っていた言葉でした。 
 意識は常にあったのだろうけれど、宣言する自信だけが今まで元川 
 の中になかったのではないかと思います。それが今日、遂に... 
 負けたけれど、今後の展開に大きな期待を抱いた夜でした。 






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