| １０年のあゆみ・元川恵美編 その１７ | 2001年8月12日、後楽園ホール vs GAMI |
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「女子プロレスパーフェクト技ガイド」。数年後、奇しくも舞組 がさくらえみ戦に向けての対策を練ることになるこの本の中 に、選手同士の対談が収録されています。 西の横綱二上美紀子、東の横綱元川恵美。 東西の技マニアどうしがプロレスの技について語り合う、とい う企画でした。 この二人の対戦が遂に決定したとあっては、心中穏やかで はいられません。 舞台はアルシオンの「トーナメントＭＡＸ」。 果たして、試合は期待に違わぬ、いや、期待以上の素晴ら しい試合になりました。 対談で意見が一致していた、「タックル合戦が好き」を実践 していく二人。何発かぶつかり合った後、  「お前が行け！」 という元川の言葉に乗ってノープに走り出したGAMIの後ろ 髪を掴んで、ズデンと引き倒す元川。 元川のヘッドロックに対して、元川の所属団体選手・チョコ ボール向井の得意技、駅弁固めで切り返すGAMI。  「GAMIさん、大好き！」 ぎゅっとハグした後、そのままの体勢でコンプリートショット に行く元川。 両者のプロレス頭全開の試合。これほど技の一つ一つに 意味と奥行きが感じられる試合って、そうそうあるもんじゃ ない！ 楽しくも激しい極上の試合は、GAMIのラ・ガミストラルで幕。 試合後には、マイクによるプレゼントが待っていました。 「毎度〜！元川さん、強うなったなぁ。プロレスマニアとして 面白かったわ。頑張った記念に、『千の技を持つ女』の称号 を譲ったるわ。」 そう元川をほめ称えつつ、自分は『無限の技を持つ女』に 昇格してしまうGAMI、素敵すぎ！ 二人が姿を消した後も、しばらくは上気が取れませんでした。 「元川恵美のベストバウト」を考える時に、これは絶対に外せ ない一戦です。 |