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 10年のあゆみ・さくらえみ編 その6 
 2005年5月1日、板橋グリーンホール なつみ知香卒業 










 この日は、なつみ知香の卒業式。
 第一試合、なつみvs7人の1分間マッチ。
 一番印象的だったのは、やっぱり最後のさくら戦でした。ジャージを脱ぐと、なつみと
 おんなじコスチューム。次々に繰り出す技も、みんななつみの得意技。それはまるで、
 一つ一つの技を指導していた日々をなぞっているかのよう。
 もともと短い1分という時間は、こういう時には更に短いもの。タイムアップのゴング後
 に放ったニャンニャンブレスは、さくらからなつみへの餞別でした。

       

 メインのなつみ卒業試合は、零との決定戦を勝ち上がった市井との試合。
 「終わりだ−!!」
 二段蹴りをかわしたなつみが最後に選んだ技はジャーマン。

    「どうしてもプロレスをやるからには、一度出したかった」

 とても嬉しい言葉でした。ファンの側の自分にとっても、ジャーマンって技はやっぱり
 特別の技だし、何より最後の最後まで向上しようという、なつみ知香の”プロレスラー
 としての矜持”を感じることができたから。

 それにしても、卒業セレモニーには参りました。
 まさか「呼び掛け」を見ることになるなんて・・・



 あの独特のリズムと雰囲気を味わうのは、小学校の卒業式以来です。
 懐かしくて、でも新鮮で、何とも言えない不思議な気持ち。

           

 人目を憚らず、誰よりも大きな声で号泣しているさくらを見て思いました。
 その時々は辛いかもしれないけど、いい涙を流している人生だよなあって。






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