えみりんぼ   その1

鉄拳プロデュース (前編)
2003年11月20日、後楽園ホール
 vs 大向美智子
さくらえみ改造に乗り出した鉄拳、元・FMW所属にして現・WMF
第2コミッショナー。果たして、一体どんなさくらが見られるのだろう?
入場前。北側に設置されたスクリーンに、映像が流れる。鉄拳の
スケッチブックには自ら絵筆をとった、様々な特訓が描かれていた。
ただでさえ過酷な回数設定に加え、スケッチブックの束で更に負荷
をかけるという、想像を絶する特訓だ。
鉄拳を先導に、さくら入場、その姿はタオルですっぽりと覆われている。
いったいどんな顔をしているのだろう・・・
両者はコーナーに上ると、ガッツポーズ。顔はまだ、
こちら側からは見えない。どんな顔なんだ!?
ひゃあ!やっぱり鉄拳顔!
額には「さくら」の文字。逆井プロレス・山田圭介
主催興行での矢口に、3秒間だけ思いを馳せる。
鉄拳が、本試合のルールを説明する。
マギー司郎やつぶやきシローを彷彿とさせる
脱力系話術に、ヤマモも思わずにんまり。
圧倒的に不利なルールを押し付けられた当事者。
観客席から「大向、笑うな!」という、的確な野次が飛ぶ。
それにしても、普段より1000倍くらい魅力的な笑顔だ。
語るだけ語って、自らゴングを鳴らした鉄拳。選手のコールもない。
ヤマモの出番は、結局にんまりするだけで終わった。
大向は、なかなかのハードヒッティング。
長期戦は不利、という思惑が見える。
ロープにもたれかかるさくら。
だが、生きた目だ。
劣勢逆転のFly!
勢い(図)に乗ったさくらと鉄拳。
カメラマンにせがんでの記念撮影だ。
遂に公認凶器(ただし、大向が使うと反則)を持ち出したさくら。
スケッチブックの鋭利なかどっこが、大向を襲う!
戦況は一変、場外戦へ。そして、我々はプロレス史上
例を見ない、夢の対決を目撃する事になる。それは・・・
イス vs スケッチブック!!
一体、どちらが強いんだ!?
  
  
(後編へ続く)